【罪になるの?】運転中に動物(ペット)を轢いてしまった場合の対処方法

記事のもくじ
車やバイクを運転中に突然、犬や猫などの動物が飛び出してきて轢いてしまった場合、どうすればよいのか?
ドライバーが取るべき行動を事前に知っておきましょう。
1.野生動物を轢いてしまった場合は?
一般道路・高速道路・山道などを走行している時に野生動物を轢いてしまった場合は、速やかに警察に連絡をしましょう。
路上での動物との接触事故は、物損事故と見なされ、警察への報告義務が生じます(道路交通法72条)ので管轄は警察となります。
轢いてしまった動物が生きている場合は直ぐに治療してあげたいと思いますが、野生動物は人には慣れていないため、近づいたり触ったりするのは危険かもしれません。
警察の到着を待ち、指示に従うようにしましょう。
動物が死亡してしまっている場合は、轢いた動物をそのままにしておくと後続車による追突などの2次災害を引き起こす可能性がありますので、やはり警察への通報が必要です。
ちなみに治療費はドライバーが負担するのが原則となっています。
2.飼い主のいるペットを轢いてしまった場合は?
野生動物ではなく、飼い主のいるペットを轢いてしまった場合はどうか?
ペットと野生動物では対応が異なるのでしょうか?
基本的には野生動物と同様で、警察に事故があったことを連絡する必要がありますが、飼い主にとって、当然ショッキングな出来事となり、深い悲しみと困惑を与える事故であることは間違いありません。
飼い主にとっては家族同様のペット。
ドライバーは、その責任をどのようにして取ることになるのか?
3.有罪 or 無罪?
動物を轢いてしまう行為は有罪なのか、無罪なのか?
道路交通法によると、動物を轢いた場合は物損事故という扱いになります。
動物を轢いてしまい、死亡させてしまった場合でも基本的に罪に問われることはなく、減点や罰金などの罰則が科せられることもありません。
しかし、故意に動物に被害を加えることは,刑法261条の動物傷害罪や動物愛護法(動物の愛護及び管理に関する法)で処罰される可能性があります。
なお、事故後に警察への連絡を怠り「報告義務違反」となると違反の対象となりますので、必ず警察への連絡が必要です。
4.ペットの慰謝料&治療費は?
ペットの慰謝料や治療費はどうか?
動物は、法律上「モノ」と判断されてしまうため、慰謝料は認められないのが原則です。
しかし、ペットが死亡・負傷したことで飼い主が「精神的被害」を被ったということで慰謝料、損害賠償請求が発生するケースがあります。
その場合は慰謝料の金額は、飼い主が受けた精神的苦痛の程度やペットの購入時の金額、年齢等を加味した死亡時の時価、飼い主の過失割合が考慮された上で決定されます。
慰謝料が認められるか否かは、ペットとの関わり方など、様々な事情を総合的に判断して決められることになります。
ペットの治療費については、加害者の対物賠償保険から補償を受けることになります。
その時に受け取れる保険金の額は、失われたモノ(ペット)の「時価」が基準になります。
5.車両が損壊した時の補償は?
動物を轢いてしまった場合、自分の車両にダメージが及ぶケースがあります。
または、野生動物が急に飛び出してきた事により急ハンドルを切りガードレールにぶつかって破損することも考えられます。
ペットや家畜の場合は、管理不十分として損害賠償を求めることができる可能性がありますが、野生動物が相手の場合は動物には責任能力はないので修理費用は自己負担することとなってしまいますが、自動車保険に車両保険を付けていれば、そこから補償を受けることができます。
動物との事故は自損事故・単独事故として扱われるのが一般的であるため、補償内容を限定したタイプの車両保険をセットしている場合は、補償されないことがありますので、保険会社に確認を取りましょう。
6.まとめ
動物(ペット)を轢いてしまった場合は、生存 or 死亡に関わらず、警察への連絡は怠らないようにしましょう。
上記では、事務的な手続きの話をしましたが、動物を轢いてしまう事は精神的なショックを受け精神状態が不安定になるかと思います。
メンタルの弱い方だと、一生トラウマとして残ってしまうかもしれません。
もし、動物を轢いて死亡させてしまった場合に、心が痛いと感じた場合は、少しでも気持ちを楽にするために、自分のペット同様の気持ちで弔って(葬儀・火葬・供養して)あげるのも一つの方法かもしれません。
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