【Interview】ペット火葬に人生を捧げる金子さん「最期は笑顔でお別れして欲しい」

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東京、埼玉、千葉を中心にペットの訪問火葬を行っている「ペットセレモニーひまわり」の金子実さん。
訪問火葬を始めて8年、これまで約6千頭のペット葬儀・火葬を執り行ってきました。
コロナ禍で需要が増した訪問火葬、ここ2年は1日も休暇を取っていないという金子さん。
忙しい日々を過ごす中、どのようにモチベーションを保ちお仕事に取り組まれているのかを聞いてきました。
飲食店から訪問火葬へ
金子さん(以下金子):この事業を始めたきっかけは、10年前に大切な時間を共に過ごした家族である愛犬との別れでした。
その時にお願いしたのが、私と同様の「ペットの訪問火葬」だったんです。
担当してくれた葬儀スタッフさんの何気ない気遣いのおかげで、私たちは本当に良いお別れができたんです。
その日を境に、ペットの訪問火葬というモノに興味を持ち始めました。
当時は、飲食店で働いていたのですが、仕事の合間で訪問火葬の事をネットで調べたり、実際に訪問火葬をしている方に話を聞きに行ったりしていました。
そんな生活を2年程続けていたのですが、一大決心をし、2014年にペットの訪問火葬を始める事にしたんです。
金子:そうですね。最初はどのようにして集客すればよいのか分からなかったので、タウンページへの掲載、ビラ配り、電柱広告などをいろいろと試していました。
少しずつご依頼いただけるようになりましたが、何を見てご依頼いただけたのかが分からなかったため、ネット広告を始める事にしました。
ただ、私は機械音痴のため、知り合いにホームページの制作やリスティングの広告を手伝ってもらいました。
でも、その方もホームページのプロではなかったので、本を見ながら作ってくれましたね(笑)

そのおかげもあり、初めて1ヶ月目には15件。2ヶ月目には倍の30件。3ヶ月目には50件を超える依頼が来るようになりました。
金子:いえいえ。集客できたのはリスティング広告のおかげですよ(汗)。
リスティング広告の費用を1ヶ月でウン十万円程使っていましたから、その効果があったんだと思います。
リスティング広告を試しにストップしてみたら、依頼もピタッと止まりましたからね(笑)
広告費をもっと増やせば、依頼件数も増えましたが、その分支出が多くなるので売り上げはUPしても利益はさほど変わらなかったりしましたね。
スタートアップの時は認知度も低いため、リスティング広告に頼らざる負えませんが、5‐6年と続けていけば、口コミなどでも広がっていきますので、年々広告費を減らしていますが、それでもご依頼件数が減ることは無くなりました。
2年間一度も休んでいません!
金子:実はここ2年間、1日もお休みをとっていないんですよ(笑)
毎年5月に1週間程、長期休暇を取って旅行に行っていたんですが、コロナウイルスの影響もあり旅行に行けなくなってしまったので結局休みなくずっと働いているんです。
まあ、自主的に休みを設ければ良いんですが… 数ある業者の中で、私を選んで連絡してくれた方のご依頼をお断りする事が性格上できないんです。
だから、毎朝5時~6時に起きて、着替えて、いつでも直ぐに訪問できる準備をしています。
お客様からの電話も24時間対応していますので、深夜でも早朝でもいつでも私がお受けしています。
金子:辛いと思ったことは一度も無いですよ。
私は元々明るい性格で、人と話すことが大好きなんです。
ペットを亡くされて悲しみのどん底にいるご家族がペット葬儀・火葬を通じて少しずつ笑顔になっていく姿を見るのが本当に嬉しくて、この仕事にやりがいを感じています。
傍から見たら、プライベートの時間も無く、休日も無く働いているので大変だと思れるかもしれませんが、辞めたいと思ったことも一度もありませんね。
私の体力が続く限り、この仕事はずっと続けたいと思っています!
金子:そうですね。コロナ前と後で正確な数値を取っているわけではないですが、感覚的にコロナ禍の方がご依頼は増えましたね。
緊急事態宣言の発令で、外出ができない中でもペットちゃんが亡くなれば火葬しなければいけませんから、我々の様にご自宅まで訪問して火葬できるのは飼い主様にとってはありがたいサービスなのかもしれませんね。
「ペットセレモニーひまわり」を多くの方に知ってもらいたい!
そうですね~…
カッコいい言葉で言うならば「ペットセレモニーひまわりのブランド力をアップしたい」です。
ペットセレモニーひまわりにお願いすれば、間違いないよね。安心だよね。
そう思っていただける存在になりたいです。
あと、私からも飼い主様にお伝えしたい事を言ってもいいですか?
金子:自分で言うのもなんですが、私は明るい性格のため、しんみりするお別れは好きではないんです。
もちろん、ペットとの別れは悲しいモノですし、現実を受け入れるまでに時間がかかる飼い主様も多くいます。
ただし、葬儀・火葬・収骨まで全て終了した後は「笑顔でお互いお疲れ様でした」と言い合えるような雰囲気づくりをしたいと思っています。
亡くなったペットにとっての幸せは「最期は大好きな飼い主さんに看取ってもらう事」です。
いつまでも悲しい姿を見せていたらペットも寂しい気持ちになりますから、最期は笑ってお別れしましょう。
私は、1人でも多くの飼い主様に笑顔になってもらうために、今後も精進していきたいと思います。
感想
今回はペットセレモニーひまわりの金子さんとお話をさせていただきましたが、お話しを伺っている最中も時折、冗談なども交えて、雰囲気を良くしていただき、ホント話しやすかったです。
また、ペットセレモニーひまわりは「ペット火葬協会 東日本」という東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の1都3県を中心に、茨城県、群馬県、栃木県、長野県、山梨県など関東甲信越から東北地方・北海道地方におよぶペット霊園、ペット葬儀社、ペットメモリアルグッズメーカーなどが集まった協会にも所属されております(2021年3月現在)。
ペットセレモニーひまわりの更なるご活躍を期待します。
金子さん、お忙しい中お時間を作っていただきありがとうございました。
ペットセレモニーひまわりの詳細は以下の公式サイトをご覧ください。
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